大人も楽しめるおすすめ絵本

大人になってから、絵本を開いてみたことがありますか?
絵本は子供のものと、思っていませんか?
大人になってから読むからこそ、心に響く絵本もたくさんあります。
そんな絵本の中から、おすすめの5冊をご紹介します。

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100万回生きたねこ

佐野洋子 作・絵
講談社
            
主人公のねこは、100万回生きて、100万回死にました。
いつも戦争をしている王様に飼われていた時は、飛んできた矢が刺さって死に、船乗りに飼われていた時は、船から落ちて死にました。
ねこの飼い主たちは皆、ねこが死ぬと悲しんで泣きました。
でもねこは、泣いたことがありません。死ぬことも怖いと思いません。
自分が大好きなねこは、のらねこに生まれ変わり、100万回生きたことを自慢していました。
ねこは、白い美しいねこに恋をします。2匹の間には、子ねこも生まれました。ねこは、自分よりも好きなものを見つけたのです。
ねこは白いねことずっと一緒にいたいと思いましたが、それはかないませんでした。白いねこは、年を取って死んでしまったのです。
ねこは初めて泣きました。ねこも白いねこの隣で死に、もう生き返ることはありませんでした。
悲しい結末のように見えます。でも、ちょっとほっとします。何度生きても満たされなかったねこは、最後に本当に大切なものを見つけたのです。

しろいうさぎとくろいうさぎ

ガ―ス・ウィリアムズ 作・絵
まつおかきょうこ 訳
福音館書店

仲よしの白いうさぎと黒いうさぎは、毎日一緒に楽しく遊んでいます。
ところが、黒いうさぎが、時々悲しい顔をするようになりました。
白いうさぎが訊ねると、黒いうさぎは考え事をしているのだと答えます。
何を考えていたのかというと、いつまでも白いうさぎと一緒にいられるようにと、願っていたのです。
それを聞いた白いうさぎは、黒いうさぎと結婚します。
絵もかわいらしい、ほのぼのとした仲よしうさぎの物語。
でも、結婚って何だろうと、大人になって読むと考えさせられてしまうのです。
2匹のうさぎのシンプルで純粋な愛が、大事なことを思い出させてくれる気がして……。
これから結婚する人、長い結婚生活を送ってきた人にも、おススメですよ。

木を植えた男

ジャン・ジオノ 作
フレデリック・バック 絵
寺岡 襄 訳
あすなろ書房
          
フランスの作家ジャン・ジオノの短編小説。1987年にはフレデリック・バック監督・脚本の短編アニメーションになり、話題を呼びました。
短編アニメーションの動画はこちら。

絵本は、1989年に発表されました。
ひとりの男が荒野に木を植えていく様子を見た「私」の回想という形で描かれています。
戦争が始まり、その間も男は黙々と木を植え続けていきます。
久しぶりに男のもとを訪ねた「私」が見たものは、緑の若木に覆われた荒野でした。
やがて森は再生しますが、誰も男の存在や、男が成し遂げたことを知らないのでした。
静かな中にも強さを感じる絵本です。

アンジュール ある犬の物語

ガブリエル・バンサン 作
BL出版
 
サブタイトルにあるように、これは1匹の犬の物語です。
でも、字はありません。デッサン画だけの絵本です。
字がないのに、物語なの?
絵本を通して見てみると、ひとつの物語になっているのがわかります。
いえ、表紙の、どこか寂し気な犬の姿を描いた絵を見ただけで、その向こうに物語が想像できませんか?
絵本とは、本来そういうものなのかも知れません。
表紙に描かれた犬が、車から捨てられてしまうところから、物語は始まります。車を必死で追いかける犬。でも、とうとう車は見えなくなってしまいます。
道に飛び出して、事故を起こさせてしまったり。海辺をさまよったり。
さすらう姿に胸が痛みます。
絵本は、最後にひとりの男の子と出会うところで終わります。
デッサン画から、音や、色や、描かれていない風景までもが見えてくるような気がします。
おすすめの動画はこちらです。音楽が雰囲気を出しています。

急行『北極号』

C・V・オールズバーグ 作・絵
村上春樹 訳
 
最後は、わくわくさせてくれる楽しい絵本です。
ロバート・ゼメキス監督がフルCGでアニメ映画化。2004年に日本でも公開されました。
クリスマス・イブの夜中に現れた汽車に乗って、少年は他の子供達と一緒に北極点の街へたどり着きます。
そこで今年最初のクリスマスプレゼントをもらう子供に選ばれた少年は、サンタのソリについた鈴を願います。
でも、帰りの汽車の中で鈴をなくしてしまったことに気づくのです。
鈴は、次の日、妹と一緒に明けたクリスマスプレゼントの中から出てきます。
その鈴の音は、大人には聞こえないものでした。
見開きで描き込まれた繊細な絵は、画集としても眺めていたくなります。
クリスマスのプレゼントとしても、おすすめの絵本です。子供だけじゃなく、もちろん、おとなのプレゼントとしても、素敵です。

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